韓国系航空会社のグランドスタッフになるには?
日系との違いや必要な資格について解説
距離的に近いこともあって、韓国~日本間にはたくさんの航空会社が就航しています。韓国~日本間には、日本のFSC(フルサービスキャリア=大手航空会社)やLCC(ローコストキャリア=格安航空会社)も就航していますが、日本各地への就航で見ると圧倒的に多いのは韓国系航空会社です。
そこでこちらでは、日本各地へ就航している韓国系航空会社のグランドスタッフになる方法や必要な資格、日系航空会社との違いについて解説していきます!
韓国系航空会社とは?
はじめに、韓国系航空会社と主な路線、日本への乗り入れ状況について見ていきましょう。
韓国系航空会社(LCCを含む)
韓国系航空会社(LCCを含む)とは以下の航空会社のことをいいます。
大韓航空(KAL)/アシアナ航空(AAR)/ジンエアー(JNA)/チェジュ航空(JJA)/エアプサン(ABL)/イースター航空(ESR)/ティーウェイ航空(TWB)/コリアエクスプレスエア(KEA)/エア・インチョン(IAH)/エアソウル(ASV)/エア・フィリップ(APV)/ハイ・エア(HGG)/ユースカイ・エア/エアポハン/エア・プリメーラ
日本への乗り入れや主な路線について
前述した韓国系航空会社のうち、日本へ乗り入れている航空会社と主な就航路線についてご紹介しましょう。
<大韓航空>
2019年で創業50周年を迎えたという大韓航空は、韓国を代表する航空会社。韓国国内13都市を含む、世界44ヶ国126都市へ定期便が就航しています。
日本へは、ソウル~成田・羽田・関西・中部・福岡・新千歳・青森・新潟・小松・岡山・鹿児島・沖縄、済州島~成田・関西路線に就航(ソウル金浦空港発着便もあります)。
<アシアナ航空>
アシアナ航空は1988年創業の航空会社で、韓国国内10都市と世界21ヶ国62都市へ就航しています。
日本へは、ソウル~羽田・成田・関西・中部・福岡・宮崎・沖縄・仙台路線に就航(ソウル金浦空港発着便もあります)。
<チェジュ航空>
チェジュ航空は2005年設立の比較的新しい航空会社で、ソウルの金浦空港~済州(チェジュ)をはじめ、日本を含むアジア主要都市79ヶ所以上に就航しています。
日本へは、ソウル~成田・関西・新千歳・福岡、プサン~成田・関西・新千歳などの路線に就航(ソウル金浦空港発着便もあります)。
<ジンエアー>
ジンエアーは以前エアコリアと呼ばれていた大韓航空系のLCC。日本ヘはソウル~成田・関西・新千歳・福岡・北九州・那覇、プサン~関西・新千歳などの路線に就航しています。
<ティーウェイ航空>
ティーウェイ航空は、2003年に韓星航空として設立された航空会社。2010年にティーウェイ航空に名称変更されました。
日本へは、ソウル~成田・関西・中部・新千歳・福岡・大分・佐賀・熊本・鹿児島・那覇、大邱(テグ)~成田・関西・新千歳・福岡、済州~成田・関西・中部、プサン~関西などの路線に就航しています。
<エアプサン>
エアプサンは、アシアナ航空を親会社とするLCC。日本ヘは、プサン~成田・関西・中部・新千歳・福岡、大邱~成田・関西・新千歳・北九州・福岡などの路線に就航しています。
<エアソウル>
エアソウルも、アシアナ航空を親会社とするLCC。日本へは、ソウル~成田・関西・新千歳・福岡・静岡・富山・米子・広島・高松・熊本・那覇路線に就航しています。
<イースター航空>
イースター航空は2007年に設立された韓国のLCC。日本へは、ソウル~成田・関西・新千歳・福岡・茨城・宮崎・鹿児島・那覇、清州(チョンジュ)~関西・新千歳、プサン~新千歳などの路線に就航しています。
韓国系航空会社のグランドスタッフの仕事内容や待遇は?日系航空会社との違いはある?
日本への乗り入れもかなり多い韓国系航空会社。では、韓国系航空会社のグランドスタッフの仕事内容や待遇はどのようになっているのでしょうか?
また、日系航空会社のグランドスタッフとの違いについても見ていきましょう。
韓国系航空会社のグランドスタッフの主な仕事内容
航空会社によって仕事内容は多少異なる場合もありますが、大まかにいうと、韓国系航空会社のグランドスタッフの主な仕事内容は以下のようになっています。
・航空会社カウンターでのチェックイン手続き
・ゲート(搭乗・到着)でのお客様の誘導や案内業務
・韓国語を使った通訳業務
・その他の関連業務
気になる!韓国系航空会社の勤務シフトや待遇はどうなっている?
勤務シフトや待遇面についても航空会社ごとに多少異なります。韓国系航空会社から業務委託された日本の会社でグランドスタッフとして働く場合の一例を挙げると、以下のようになっています。
【勤務シフト】6:00~23:00の間で実働7.5~8時間のシフト制(休日もシフト制)。
【待遇】派遣スタッフとして働く場合は、時給1,100円前後からのスタートとなる場合が多いようです。
日系航空会社のグランドスタッフとの違いはあるの?
日系航空会社と韓国系航空会社のグランドスタッフを比べてみると、日本の空港で働く限りは、仕事内容そのものに大きな違いはありません。
ただし、韓国系航空会社の場合は韓国人のお客様も多く利用することから、ある程度の韓国語スキルが求められる場合が多いようです。
待遇面についても、韓国系航空会社が日本の会社に業務委託しているグランドスタッフとして働く場合は、日系の場合と大きな違いはないといえるでしょう。
韓国系航空会社で働きたい!そのために必要な資格はある?
韓国系航空会社のグランドスタッフとして働く場合も、日系航空会社の場合と同じように英語のスキルは必須です。具体的な求人では、TOEICスコアが550以上、または英検2級以上のスキルと、英語を使ったコミュニケーション力があることが条件となっています。
また、韓国系航空会社のグランドスタッフの場合は、英語に加えて韓国語ができたほうがベターといえるでしょう。
日本国内での韓国系航空会社のグランドスタッフは、日本の空港関連企業や、同じアライアンス(スターアライアンスなど)の日系航空会社のハンドリング部門が代理で募集している場合も多いようです。
参考情報:
日本の旅客ハンドリング会社・グランドハンドリング会社
まとめ
韓国系航空会社は日本各地に就航しているため、グランドスタッフとして働きたい人にとっては、それだけチャンスが増えるということになります!ただし、やはり韓国系航空会社なので、英語のスキルだけでなくある程度の韓国語はマスターしておいたほうが有利になることは間違いありません。
日本国内で働く場合は仕事内容や待遇面も日系とあまり変わらないので、グランドスタッフを目指している人は、ぜひ選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?