添乗員になるのに資格は必要?
資格取得に必要な研修内容や早くとる方法を解説
この記事では、添乗員になるための資格の特徴や、研修の一般的なステップ、早く取得する方法などを解説します。将来的に添乗員になりたいと考えていて、これからどのような道のりを歩めばいいのか模索中の方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
添乗員になるのに資格は必要?
添乗員(ツアーコンダクター)は、旅程管理主任者という資格が必要な職種です。この資格があってはじめて、添乗員として働けるようになります。
旅程管理主任者には、添乗エリアによって異なる2つの種類があります。
- ・国内旅程管理主任者:国内だけで添乗できる資格
- ・総合旅程管理主任者:国内と海外の両で添乗できる資格
いずれの資格も、取得するには以下の2つの要件が求められます。
- ・【要件1】観光庁長官による登録機関が実施する旅程管理研修の修了(テストの合格)
- ・【要件2】旅行業法で定められた一定の添乗実務の経験
これらについては、「添乗員資格取得の研修は全部で3ステップ」の章で詳しく解説していきます。
◇添乗員資格を取得する方法とは?
添乗員になるための資格取得で一般的な方法は、以下の2つです。
- ・派遣会社への登録や旅行会社への入社後に取得
- ・専門学校や大学の在学中に取得
後者の専門学校を選択した場合、入社後の資格取得と比べて早く添乗員として活躍できる可能性が高まります。
添乗員資格取得の研修は全部で3ステップ
添乗員資格取得の研修は、以下の3ステップでおこなわれます。
- 1.基礎添乗員研修
- 2.総合旅程管理者研修
- 3.添乗実務
それぞれ、解説していきます。
1.基礎添乗員研修
国内旅程管理主任者、総合旅程管理主任者、いずれの場合も、各団体が提供する基礎添乗員研修を受講します。ステップ2の総合旅程管理者研修を受けるには、基礎添乗員研修の終了証が必要になります。研修の内容は、仕事の概要や業務の流れなど、基礎的なものが中心です。金額は各団体によって異なりますが、例えば一般社団法人日本添乗サービス協会の場合は10,000円(消費税・教材費込)です。
2.旅程管理者研修
基礎添乗員研修を修了したら、旅程管理者研修を受講します。研修を受けるには、会社の在籍証明書の提出が求められるので、旅行会社などに在籍している必要があります。国内と総合とで、研修内容や日数に違いがあるので、以下で確認しましょう。
<国内旅程管理者研修>
- ・受講内容:「旅行業法・約款」「国内添乗実務」
- ・研修日数:2~3日
- ・受講料:25,000円程度
<総合旅程管理者研修>
- ・受講内容:「旅行業法・約款」「国内添乗実務」「海外添乗実務、添乗外国語(英語)」
- ・研修日数:3~4日
- ・受講料:35,000円程度
受講日数と受講料は、研修の主催団体によって違いがあるため、受講を検討している団体の公式ホームページを必ずご確認ください。
3.添乗実務
旅程管理者研修を修了した後、添乗実務の体験(実地研修)が必要です。国内旅程管理者の場合は国内ツアーに、総合旅程管理者の場合は海外ツアーに参加して、資格を持った添乗員からの指導を受けます。実務経験として認められるのは、以下の範囲のものです。
- ・旅程管理者研修終了日の前後1年以内に1回以上の添乗実務実施
- ・旅程管理者研修終了日から3年以内に2回以上の添乗実務実施
添乗員資格を早くとる方法はある?
学生のうちに早く添乗員資格を取りたい場合は、ツアーコンダクターインターンシップがある駿台観光&外語ビジネスカレッジ大阪のトラベル学科をぜひご検討ください。
◇ツアーコンダクターインターンシップとは?
ツアーコンダクターインターンシップとは、専門学校の在学中に添乗員資格を取得できるプログラムの総称です。
一般的な大学生や短大生における学習との違いは、基礎研修~資格取得までを在学中に進められる点にあります。
◇ツアーコンダクターインターンシップで資格をとる魅力
このプログラムを利用する最大の利点は、早期の資格取得によって、添乗員資格を持った状態で旅行会社への就職や派遣登録ができる点です。ちなみに駿台観光&外語ビジネスカレッジ大阪の2018年と2019年の実績では、希望者全員がこの資格を取得しています。
また、このトラベル学科に入学すると、旅行予約システムを使いこなせるかどうかを判断するアマデウスシステム検定やサービス介助士、英検2級といった、添乗員のキャリアに必要な資格の取得も可能になります。
まとめ
今回は、添乗員として活躍する上で欠かせない以下2種類の旅程管理主任者の資格について解説しました。
- ・国内旅程管理主任者
- ・総合旅程管理主任者
この資格は、働きながら取得することも可能です。しかし、旅行会社で早く即戦力として活躍したい場合は、インターンシップによって資格取得と実力をつける方法がおすすめです。
添乗員の資格について興味がある方は、気軽にお問い合わせください。